2010年10月20日

5230製作記(49):大チョンボ!!


先台車用のセンタ-・ピンを作って、取り敢えず出来ている下回りのテストをすると・・・・、
大チョンボ!!

先ず、動輪の転がりが悪い
蒸気機関車をスクラッチした場合、初っ端から動輪がスムーズに回転することは余りないので驚くに当らないのだが、色々と観察してみた所サイド・ロッドやメイン・ロッドを一回り太くしたことが原因の様だ。 特に、メイン・ロッドを太くしたのが致命的で、その為にメイン・ロッドが上死点に達した時にガイド・ヨークに接触していることが判った。 そこで、メイン・ロッドを極力ヤスって細くしたのだが、テーパーがきつくなってしまった。

先輪がポイントを渡れない
先輪は手許にあったプロトサーティーンの10.5mmスポーク輪を使ったのだが、篠原の6番ポイントで脱線して渡れない。
ポイントで先台車が首を振った時に車輪がメイン・フレームの何処かに接触するのが原因かと思ったのだが、そればかりではないことが判った。 つまり、先台車のみを手で押してポイントを通過させると、トングレール(先端軌条)の所で車輪がせり上がりレール面に乗り上げている。 この状態でフレームに接触すれば、車輪の横動が妨げられ容易に脱線することは明らかである。

シリンダー間隔が狭過ぎる
蒸気機関車を模型化する場合、16番であっても小生の様な13mmであってもシリンダー間隔をどうするか、妥協点を何処に求めるかが問題となるのは、ある意味常識とされている。
この5230のシリンダー間隔は、組立図では5フィート3インチと記されておりメートル換算すると1.6mである。 この1/80は20mmになるが、何を考えていたのか、3年も4年も前のことなので今となって全く思いだせないが、5230を模型化するに当って1~2mm広げることもせず丁度20mmにしていた。 これでは、実物よりも遥かに走行条件が厳しい模型の世界ではスムーズな走行なんて出来る筈がない。
全く初歩的な誤りで恥ずかしい限りである

と云うことで、月末の集会には間に合わなくなるが、下回りから作り直しする必要が出て来てしまった。
作り直しに当っては、シリンダー間隔を1mm広げ、同時に先台車付近のメイン・フレームの幅を1mm狭くして間隔を稼ごうと思う。
尚、先輪についてはバック・ゲージを0.1~0.2mm狭くして見ようと思っている。  

コメント[6]

シリンダー間隔1mm拡げるだけなら、ピストン孔を片側0.5mm外側に偏位させてはどうですか? わたしのところのロコは、6500とか1100はこの手でシリンダー中心間隔稼いで?います.

ゆうえんさん、コメントを有難うございます。
成程!!  眼から鱗です!!
ピストン孔を偏位させる場合、スライドバーの位置との調整は、クロスヘッドの厚みでするのでしょうネ?
今回は作り直しに手を付けてしまっているので、後学のためにKKCの集会の際に、お教え願えませんか?

シリンダー間隔、難しいですよね。
私も現在製作中のOナローB タンクで狭くなってしまい、シリンダーを少しハの字にして逃げました。
本来は設計時に十分検討し、出来るだけ誤差が出ないように加工すると言うのが筋なのでしょうが、私の場合加工がいい加減で誤差が出てしまったようです。
ゆうえんさんの方法は良い方法と思いますが、シリンダー後ろ蓋を旋盤加工で作る場合は使えないのが難点ですね。

ozuさん、コメントを有難うございます。

小生の場合は設計ミスに加えて好い加減な工作の結果です(笑) 誤差が相殺される方向に行けば良いのですが、そんなに上手くは行きませんネ(涙)

ゆうえんさん方式もアイデアだと思います。 ピストン孔を真後ろから見ることもありませんし、0.5mm程度だと殆ど気が付くこともないでしょう。 次回は、この方式の採用も考えたいと思っています。

シリンダー後蓋のピストン孔だけ偏心させるとおかしいので、スライドバーも外側に偏位させます。
ピストン孔周辺のパーツは、別ブロックにしておいて、ピストン孔も旋盤ではなくあとでボール盤で開けて、それらを差し込んで固定しました。
どうしても一体モノとして旋盤加工で作りたいのなら、四ッ爪チャックでくわえて加工すれば可能だと思います。

なおこれは私のオリジナルアイデアではなく
中尾豊さんが、TMS302号の記事に書かれているアイデアです。

ゆうえんさん、亀レスで失礼しました。
早速、302号の記事を読みました。 中尾氏の蒸気の設計に関するテクニックですネ。
ゆうえんさんに云われるまでこの記事のことを失念しておりました。 昔、よく読んでいたのに・・・・(涙)
これを機会に、再度読み返してみます。

コメントする