5230製作記(30)
フレームの切り出しの後は当然その組立てとなるのが手順だが、フレーム幅をどうするか未だ決めていない。
このキットに付属の動輪径は17.5mmだが少々オーバースケールなので手持ちの17mm動輪を使う予定にしている。所が、この動輪のフランジ部分の厚みは、最近の珊瑚の薄い動輪と比べるのも何だが、チョット見た目にも随分とありそうな感じがする。念の為、測って見ると0.2mm程厚い。
この程度であれば、軸箱のフランジを少し薄くすれば、27用のスペーサーでも何とかなる。と、妥協してフレームの組立てに入ろうかと思ったが、ここは慎重を期して動輪の改軌後にすることとした。
そこで動輪の改軌だが、その前にギアをどうするか?
当初は珊瑚のA8用を使う積りにしていたが、どうせならギアケースから自作をして見ようと云う気になった。そこで種々雑多なパーツ類を放り込んである箱をガサゴソしていたら、だるまや製0.25モジュールの40:1のギア・セットが出て来た。鉄模を再開した頃からギアケースの自作は考えていたので、その目的で買ったものだと思うが、すっかり忘れていた。
所がこのままでは動輪の車軸からモーターまでの高さが稼げない。つまり、アイドラーギアを噛ませて高さを稼ぐ必要があることが判ったが、何をどの様に組み合わせれば良いのか、又、軸穴の位置決め寸法についても、この辺りのことになるとさっぱり判らない。
こんな時はKKCの先輩方にお尋ねするのが一番。
と云う訳で、同じ横浜在住で横濱鐵道の中村氏にメールで質問させて頂いた所、直ぐに返事を頂き、基本的なことを教えて頂いた上に、だるまやのギアの組合せ別の位置決め寸法表までメールに添付して下さった。
色々と考えた結果、今回は32枚歯の右ヘリカルをアイドラーとして動輪側には39枚歯の左ヘリカルの組合せにした。こうすることによって動輪軸の中心からウォームギアの中心まで14.5mmとなって丁度良い。そこで、ギアケースを図面に書き込んで見ると、手持ちの中で最も短い20mmのモーターを使っても、お尻がキャブ内に突き出してしまう。密閉タイプのキャブなら妥協も出来ようが、完全に開放されたタイプの古典機の場合は、丸見えでみっともない。
と云う訳で、この5230も27と同様にモーターを煙室側にセットすることにして工作を進めることにした。
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