2011年3月29日
日常が非日常になり、普通が普通でなくなり、昨日までの当り前が今日は当り前でなくなる。
3.11大震災の被災者の方々や福島原発事故で避難されている方々は、今、正に痛切に感じておられることだろう。
この方々は、命との引き換えにこの様な思いをなさっている。
それに対して、小生の複視は大したことではない。
が、それでも日常が非日常になり普通が普通でなくなったのは小生も同じ。
この前までは感じなかった不便さが、2週間以上も付き纏って離れない。
WEBを歩き廻って見付けたある方の複視闘病記には、完治するまで1年半も掛かったとある。
1年半も良く頑張ったものだ。
釣りは、唯でさえバランス感覚が鈍って来ている上に、物が二つに見える状況では、岩場で滑って転んで両足を水没させるだけでは済まない危険性があるので、自粛。
鉄道模型は、細かい作業の積み重ねになるので、これまた無理。
自動二輪免許を取り直そうと思って取り寄せた自動車学校のパンフレットも封を切っていない。
2週間余りの間で、快方に向かっていることが実感出来ずストレスを感じ始めた高齢者の小生にとっては、残された時間が限られている中でのこの1年半はとてつもなく長くて大きい。
あぁ、何とかして呉れ~!!!
2011年3月22日
3月11日の14:46に起きたM9.0の巨大地震の余震も漸く収まって来て、昨日は2度程軽く揺れただけだった。
そして、それに伴って、被災地から遠く離れた地域でのガソリン・パニックも見られなくなった。
と同時に、次は放射能汚染問題に焦点が移って行く気配が濃い様に思えて仕方がない。 しかし、今度こそ冷静な対応をして欲しいものだ。
さて、複視の状況は・・・。
実は、昨日あたりから、時々、二つに見えていた像がピタリと重なり一つの物を二つの眼で見て一つに見える感動を味わうことがあった。 しかし、その様に見える状況、例えば、対象物までの距離、角度、明るさ等は一定せず、視線をずらしてから元の対象物を見てもピタリと見える場合もあるし、はやり上下に二つ見える場合もある。
そして、今朝・・・。
朝食を摂りながら正面にある棚を見ると、ピタリと重なっているし、カミさんの顔の皺も半分に減っている。 眼球を動かし、あちらこちらを見ても、やはりピタリとしていて、足許だけがズレているだけだった。
漸く、回復局面に入って来たか!
と、喜んだのも束の間、眼科に行くために外に出ると、見る物が全て上と下に二つ・・・・・・。
眼科医では、例によって、視力検査に続いてズレの検査、その後、医者の診断と云う流れ。
検査の結果は、前回と変化はないとのこと。
基本的に医者嫌いなので、普段は、医者の説明を聞くだけで、こちらから質問することは先ずない。
しかし、家に帰れば、カミさんが何やかやと訊いて来ることは必至なので、病名とその原因を敢えて訊ねた。
すると、病名は斜視とのこと。
斜視?
何々症候群とかの小難しい名前が出て来るかと思っていたので、少々拍子抜けだったが、兎に角斜視との診断。
そして、MRIの5mm毎の輪切り写真には写らない程度の極々小さな脳梗塞か脳出血が原因だろうとのこと。
もし、原因が脳梗塞や脳出血だとすると、これは脳神経科の領域になる筈なのだが・・・。
しかし、その肝心の脳神経科医がMRIの写真を見て、脳梗塞も、出血もその跡も見られないと診断を下し、元の眼科医に差し戻してしまったので止むを得ず・・・・・と云うことらしい。
眼科医の説明では、
脳には補完機能があって、脳の一部が損傷を受けても、他の部分がその損傷を受けた部分の脳が受け持っていた機能を補完することが出来る。
処方している薬の一つは、血液の循環を良くするもので、それによって補完機能が出来ることを促している。
ピタリと見える様になって来たのも、その補完機能が出来つゝあると考えられる。
とのことだった。
と云うことで、薬の服用を続けて様子を見ましょうとのことで、2週間後の4月5日に再診断。
そして、それから2週間後の4月19日に精密検査をしておこうと云うことになった。
4月19日と云うことは、複視の症状が出てから1ヶ月以上も経っており、治るものなら治っている時期だろうし、治らぬものなら矯正用のメガネを作っている頃だろう。 従って、精密検査までは必要がないと思ったが、年齢的に白内障等の検査もしておいた方が良かろうと云うことで、予約をして帰って来た。
2011年3月14日
医者嫌いなので、余り気乗りはしなかったのだが、兎に角、両眼複視の原因が判明しなければ、二進も三進も行かない。
このまゝでは、残る人生の楽しみが無くなってしまう・・・・・。
小生が自らの意思で、脳神経外科に行く決断をしたのは、そんな恐怖感に駆られてのこと。
所が、生憎タイミングが悪くて、東北関東大震災の影響で計画停電が行われるとのニュースもあり、果して病院が受け付けて呉れるだろうか?
念のため、電話で確認すると、通常通りやっていると云うので、タクシーを拾って病院に飛び込んだ。
で、眼科からの紹介状と共に保険証を提出して受付をして貰って、待合室で待機。 待合室室には7~8人の年寄りがソファーに座っていたが、何となくノンビリとした雰囲気で、大震災があったこと等なかったかの様。
40分程待って問診を受けた後、医者は小生の顔の前に指を突き出し、その指を上下左右に動かしで眼球の動きの検査。
目視の範囲では眼球の動きは問題なさそう。
しかし、顔を左に少し傾げた時以外は、全ての方向で指が二つ見えると応えると、即座に脳が原因の複視ではないとの診断。
即ち、小さな脳梗塞や出血が原因の複視であれば、上なら下、下なら上、又、左なら右、右なら左の片方のみに症状が出るのが普通で、小生の様な全域に症状が出るのは先ず考えられない。 つまり、脳が左脳と右脳に分かれていて、夫々が身体の半分を受け持っている人体の構造上、その脳の両方が同時に損傷を受けることは、事故等による打撲等が原因の場合は別として、滅多にあることではない、とのこと。
しかし、念のためMRIで脳の断層写真を撮りましょうと云うことで、更に40分程待って撮影をした。
ベッドに横になり頭部にヘルメットの様なものを被せられて、30分。 その間、耳元でガーガーうるさく音がしていたが、その内、ウツラウツラ・・・・。
MRIの撮影が終わって、ものの10分程しか待たずに、診療室に呼ばれ、診断。
頭部を上から首に向かって横に輪切りをした写真、顔から後頭部に向かって縦に輪切りにした写真をディスプレーに表示をさせながら、丁寧に説明して頂いた。
梗塞や出血の痕跡もなく、全く正常だとのこと。 因みに、脳の委縮も見られないとのこと。
と云うことで、小生の複視は脳のトラブルから生じたものではないと云うことがはっきりして、ある意味で安心した次第。
午後から、MRIで撮影した大きな写真の入った封筒を手に、今度は眼科へ。
眼科では脳神経科の報告書を手渡した所、眼科医はウ~ンと首を傾げる始末。
結局、原因が特定出来ないので、一月程様子を見ましょうとのこと。
突然、複視になっても自然に治癒するケースも多いと云うことで、どうもそれにかけようと云うことらしいが、念のために、
メチコバール : 手足のしびれ等に用いられるビタミンB12
カリクレイン : 血液の循環の改善
の二種類の薬を処方して貰った。
兎に角、これから先一ヶ月間は、複視が治ることを願いつゝ、釣りも出来ずにじっと座して待つ以外にない(涙)。
2011年3月13日
11日の地震は、兎に角凄かった。
その時は、4階のこの道楽部屋に居たのだが、ユサユサと揺れが始まり徐々に大きくなって、書棚の天板に重ねて置いていた本が、バラバラと落ちるし、只指をくわえて眺めるだけでどうしようもない状態だった。
被災地は未曽有の被害が出ているが、一人でも多くの人命が助かることを願わざるを得ない。
さて、小生の眼は・・・・。
眼にこの症状を抱える様になって以来毎朝、起床する時に、元に戻っていることを願いつゝ恐る恐る眼を開けるのだが、元の黙阿弥。
一昨日の眼科での説明では、上下の斜視があるとのことだったが、斜視であれば眼球の動きをコントロールする4方向の筋肉のバランスが崩れてたのが原因と、素人ながら考えてる。
であれば、筋トレをして、と、遠くを見ながら眼球をグルグルと動かしたりしているのだが・・・・・。
思えば、3月に入ってから、やけに肩が凝る様になり、酷い場合は後頭部に鈍い痛みを感じることがあった。 また、後ろを振り返る際にも首筋に痛みが走る程だったのだが、ひょっとすると、これがその前兆だったのかも知れない。
今年、65歳になり残す所10年間が、人生最後のお楽しみ期間だと考えていたが、こんな所に落とし穴があるとは露ほどにも考えていなかった。 丸で、足許を掬われた感じがする。
週が明けたら、脳外科に行って見る積りだが、恐らく、元に戻ることはないだろう。
それは、覚悟をしているが、この症状を矯正できるメガネがあれば、良いのだが、なければ・・・・・。 何て、考えたくもない!!!
因みに、両眼ではとても文字面を追うことが出来ないので、このブログは片目で書いている。
追伸
インターネットで色々と調べたら、その症状から判断して両眼複視と云う病気の様だ。
で、その説明に気になることが・・・・
突然、「あれっ!?」って複視を自覚したら、脳幹部辺りに出血や梗塞など、何か重大な病変が出現しているかも知れません!
糖尿病も、循環障害で斜視が出ることもあります。
とのこと。 明日、脳神経外科に行くことにした。
2011年3月11日
昨日から眼の調子がおかしい!!
友人にメールを入れた後、買い物に外出すると、物が二重に見える。
しかも、縦に・・・。
昔から、眼が疲れた時に、良く二重に見えることはあったが、少し眼を休めると治っていたので、それ程気にすることはなかった。
所が、昨日はズーッと・・・。
右目、左目それぞれ単独でははっきりと見えているだが、見えている高さが右と左で全く違う。
で、両眼で見ようとすると二重と云うよりも、縦にずれて二つ見えると云った方が良い。
全体の景色がこんな調子なので、丸で目眩がしている様だ。
一晩寝れば何とか治ると思っていたが、今朝起きても症状が変わらない。
元々医者は好きではないので、滅多に自分から進んで行くことはないのだが、交換の効かない眼のこと故、近所の眼科に行って来た。
色々と検査されたが、原因は解からず、脳神経外科を紹介されて帰って来た。
その検査では、上下の斜視があることが分かったものゝ、斜視は突然に症状を呈することはないらしく、場合によっては、眼に入った画像データを処理する脳に問題が発生した可能性が考えられるとのこと。
そう云えば、今年から高齢者の仲間入りをしたのだから、ちょっとした脳梗塞等が出てもおかしくはない。
実は、昨日の買い物は車で出掛けたのだが、前方の景色が二つ上下にダブってとても運転することが出来ず、片目をつぶってハンドルを握る羽目になった。
兎に角、信号が二つ、上と下にあるんだから、見難くて見難くて・・・・・・。
しかも、昨日は昼間だから良かったものゝ、周囲の見通しの効かない夜だと危険なことこの上もない。
と云う訳で、昨夜の釣行は自重したのだが、原因が何であれ、この症状が治らないと、車の運転も儘ならなくなるので、釣りも行けなくなってしまう。
風邪を引くことも滅多になく、身体だけは自信があって、これから大いに遊ぼうと思っていたのに、こんな所で引っ掛かるとは思いもしなかったし、一昨日は、自動二輪免許を取るために、教習所に資料請求をしたばかりなのに、それ所ではなくなってしまった。
と云う訳で、朝から、ずっと気分が落ち込んでいる。
追伸 : 因みにこのブログは片目を瞑って書いた。