2006年4月26日

ドジーその後(最終回?)

2週間ぶりの通院日。

予約時刻はこれまでと同じ11:00だが、今日は10時少し前に家を出た。
患部のレントゲン写真を受け取り、整形外科の受付を済ませたのが10:30頃。
待合室の椅子に腰を掛け持参の単行本を読み始めて程なく、名前が呼ばれた。
時計を見ると・・・・。
何と、丁度11:00。予約時刻通りでかえってビックリしてしまった。

医者:順調だね。折れた痕の影が殆ど見えなくなっているネ。松葉杖も装具も着けなくても大丈夫でしょう!!!

待ちに待ったこの言葉。フライングをしていたけれど、こうしてお墨付きを貰うのはやっぱり嬉しいものだ。
自然と頬が緩んで来る。

医者:でも、痛みは半年程残るからその積りで・・・。

痛みが残るのは余り気持ちの良いものではないが、「回復している証なら、何てことはない」。

もう、すっかり花を散らしてしまった桜の若葉の緑が、ことの外目に染みたネ?。

2006年4月19日

ドジーその後7

「這えば立て、立てば歩けの親心」

家の中では、引き摺りながらではあるが二本の足で歩くことが出来る様にはなって来ている。
そうは云っても、いざと云う時に身体を支えるもののない戸外で、しかも距離も長くなる場合を考えると、未だ自信がなく松葉杖を常に使っていた。使いながらも、出来るだけ杖に体重を預けずに、軽く地面を突くだけにしていた。丁度、スキーでターンをする時にストックをチョンと突く感じに近い。こうすれば、少しでも傷めた左足を使うことになるし、リハビリにもなるだろう。

この様な歩き方をしている内に、次第に、杖がなくても歩けそうな気になって来た。
そこで、思い切って試そうと思い、医者の了解もなくて不安ではあったが、装具を着けず、杖もなしで、普通の足で3分程の所にある生協にまで買い物に行くことを考えた。

左足の腫れは未だ引いていないので、普通の靴は履くには少々無理がある。骨折した時に履いていたロー・カットのトレッキング・シューズの紐を思いっきりゆるくすることにした。このシューズは踵の部分に弾力性があって、その意味でも都合が良い。

一段。二段。
先ず、最初の関門の階段である。足首を曲げるのには不安があったが、何とか、クリアー。
そして、一歩。二歩。歩き方は不恰好ではあるが、平坦な所を歩くのだから問題はない筈。

ウン。何ともないじゃないか。行けそうだゾ。

変な話だが、自分の足だけで歩けることに感激してしまった。

途中で、踵付近に幽かな鈍痛を感じたが、無事帰宅。

翌日、職場にも装具ナシで出勤。
歩けなくなると皆に迷惑を掛けることになるので、用心のため杖は持って出たが、極力使わない様に勤めた。
帰宅後、やはり少し鈍痛はあったが、やっと目途が着いて来た様な気がする。

アオリ再デビューも近いゾ?。

2006年4月12日

ドジーその後6

二週間振りの病院である。
実は、この煩わしい装具からも開放されることもあり得るのではないかと密かに期待し、左足の靴もバッグの中に潜ませて出掛けたのではあるが・・・。

足の状況はかなり良くなって来ている。腫れは相変わらず残ってはいるものの、足首を捻る動きをしない限り、幽かな鈍痛が残っているだけで、2?3日前から伝い歩きをしなくても良くなって来ている。

骨折したばかりの頃は、足を床に着けることさえ怖くて出来ずに、情けないことではあるが犬の様に床を這い回っていた。人間としての尊厳の欠片もない状態であった。幾分回復して来て、やっと伝い歩きが出来る様になり、そして、足を引き摺りながらではあるが、二本の足で歩ける様になった。一昨日は、一ヶ月も訪れること出来なかった別棟4階にある「道楽の部屋」にも行き来してきた。
まるで、赤子の成長過程を見ている様ではあるが、確実に回復して来ている。 

そんな状況にあったので、装具から解放されるかも知れないと期待したとしても、自分で云うのも可笑しなことであるが、まぁ、無理はなかろう。

さて、病院での状況は・・・・。

先々週は、レントゲンの撮影から診察までの待ち時間が長かったので、待ち時間調整のために、今日は30分程自宅を出るのを遅らせた。所が、撮影は順調過ぎる位スムーズに終わってしまい、予約時刻の50分前には整形外科の受付に到着してしまった。
病院通いを何度かする内に、要領はもう会得済みである。待合室の椅子に腰をかけ持参していた単行本を読み、時々ウツラウツラとしながら待っていたが、結局予約時刻より30分遅れの診察となった。

で、診察室では・・・・。

医者曰く、順調に回復して来ているネ。じゃ再来週の水曜日にまた来て下さい。
おいおい、云うことはそれだけかい????

装具は未だ外せないでしょうか?
家ではもう装具を着けていないんですが(実は、家の中で着けていることは一度もないのだが)

ウ?ン。骨はかなり回復して来ているが、まだ完全じゃないし・・・。
再来週まで着けておいて下さい。


残念だが、確かに、レントゲンの写真を見ると、折れた部分の陰が未だ3分の1程残っている。

と云う訳で、期待に反して装具からの解放は果たされなかった。
しかし、今月末には、九分九厘、装具は外せるだろう。
であれば、フフッフ・・・、ゴールデン・ウィークの始めには再デビュー。
そろそろ準備を開始しなければ・・・。

2006年4月 8日

ドジーその後5

4月に入って早くも1週間が過ぎた。
桜の季節も終わり、いよいよアオリのシーズン・インも目前に迫って来ていると云うのに、まだまだ釣行出来る状態には程遠い。
医者の云う「全治3ヶ月」を前提にすると、漸く折り返し地点と云ったところだろう。

さて、3月の29日に義足の様な装具を着けて10日余り。

この装具がない時は、左足が完全に使えない状態だけに、左足に荷重が掛かる時は、禁煙の効果でかなり増えた体重を両腕の松葉杖で支えなければならず、想像以上に腕が疲れた。所が、この装具を着け左足を地面に着けられる様になって、随分と楽になった。地面に着けると云っても、当然体重を100%掛けられる訳ではない。感覚的には殆ど地面に足が触れているだけなのだが、雲泥の差がある。階段の上り下りも手摺で体重を支える必要がなくなったので、そろそろ4階の道楽の部屋にも通えるのではないかと思う。

最近は、職場内での移動など距離がない場合は、松葉杖一本で動き回れる程になって来たし、家の中では杖を持たずに「伝い歩き」が出来る様にまでになって来た。距離があるとやはり若干不安な気持ちがあるので、松葉杖を両腕に挟んでいるが、着実に回復はして来ている証だと思う。
只、足の浮腫みと云うか腫れは、まだ完全には取れていない。特に、踝の凸の周囲の腫れは残ったまま。

所で、松葉杖一本の場合、その杖は左腕で持つか右腕で持つか?
左足が悪いから左腕に杖を持って・・・と思う人が多いだろう。実際は、逆の右腕に持つ方が歩き易いのである。
実は、家の中で「伝い歩き」をしている時に解かったことであるが、例えばテーブルの端を右腕で持って歩く方が楽に体重を支えることが出来、左足に掛る負担が軽減されるのである。

自宅の中がバリヤーばかりで、障害者にとって全く優しい造りではないことの他に、悪い足の逆側の腕に杖を持つ方が楽であることの2点が、骨折をしなければ解からなかったことであると思う。

さて、来週の水曜日(12日)が診察予定日であるが、どの様な結果になるだろうか?
期待半分、不安半分・・・・と云った所。