2010年7月17日

ファールド・リーダー(続き)


梅雨前線が日本海方面に停滞し、九州や中国、東海地方で豪雨災害が発生し、その余波で箱根や丹沢の山間部も大雨が続いているとのこと。
そんな状況なので、渓の増水は必至だし、そんな時に良く知らない渓に入るのは事故の元、と自重し火曜日の定例釣行は中止にした。 状況は、昨日の木曜にになっても変わらなかったが、管理釣り場であれば何とかなるだろうと、10年以上も前に何度か行ったことのある管理釣り場のうらたんざわに行くことにした。

今回は、自作のファールド・リーダーを試すことが主目的。 と云っても、どうせ行くなら魚の引き味も堪能したい気持も勿論あった。

4:30に自宅を出発。 昔、津久井湖にバスを狙って通っていた頃のルートを通ってうらたんに到着したのは6:00過ぎ。 金曜日のことなので一番乗りかと思ったが、既に4・5台止まっている。
10年振りのこと故、平水位がどの程度か分からないが、岸辺の草が下流に向かって倒れていることを見ても、やはり増水している模様。 その為かどうか定かではないが、先行者は皆、渡河することなく駐車場の正面のポンドでロッドを振っており、上流のフライ・エリアには誰も昇っている様には見えなかった。

ファールド・リーダーはPEの0.4号で編んだ5'5"。
7'8"のロッドには短過ぎる様に思うが、ファールド・リーダーは短めで良いとのことだったので、まぁやって見るか・・・・。

で、そのインプレッションだが、
先ず、リーダーが良く見える。 フライの位置を見失ってもリーダーの先を探れば直ぐに発見出来るのが、特に小生の様な眼の悪いアングラーには有り難い。
昼頃になって、ドライへの反応が悪くなったので、エルクヘア・カディスの羽を毟り取ってショットを噛ませてフライを沈めてやって見たのだが。 この時、リーダーがマーカーの替わりになることが分かった。 水に浮かんでいるリーダーの先端が水中に引き込まれると、7割位の確率で魚が掛かって来た。
まぁ、これは余禄かも知れないが・・・。

肝心のターン性能だが、これは良い。 後半になって風が強くなったのだが、サイド・キャストを用いると風に戻されることも余りなかった。 まぁ、これは結んでいるフライの種類によることも大きく影響する点ではあるが・・・。 また、今回使用した5'5"のリーダーは7'8"のロッドには短いのでこれも影響している様に思う。 次回は、もう少し長い物を作って試してみようと思う。

柔らかさについては、時折ロッドに巻き付くことがあった。 ハーダニングをすれば回避できる筈だが、小生は余り気にはならなかったので、取り敢えず、ハーダニングは省こうと思う。

柔らかさ故のドラグの掛かり難さだが、これは良く判断が出来なかった。 ただ、リーダーにスラッグが出る様にフワリとフライを水面に落とした場合、フライの流れにスルスルとリーダーが伸びるので、伸び切るまでの時間稼ぎにはなっている様だ。

さて、釣果については・・・・。
増水して重くなった流れを横切って、フライ・エリアに入ったのは、やはり小生だけだった。
誰も居ない貸切状態で、管理釣り場であることを忘れる位で、充分魚の引きを堪能させて貰った。 アタリはどれもが水面のフライを吸い込む様なアタリで、水面を割って飛び出して来る様な派手なものは一度もンなかったのが残念と云えば残念。 ドライでは全てがヤマメだったので、アタリも大人しいものだったのかも知れない。

貸切状態の渓に立ち込んでヤマメと遊んでいる時、突然、左足のかかと付近が冷たくなり、その内、水没状態になってしまった。 あれだけ念入りに水漏れを補修したのに・・・。

2010年7月12日

ファールド・リーダー

アオリもオフに入ってしまったので、これから何を狙おうかと考えている時に、タイミング良くMaxiさんからのお誘いを頂き、何年か振りのフライを楽しんだのが先週の7日。
実は、アオリのオフにフライを再開するなんてことは全く考えておらず、アジかシーバス、ヒラメ等の平物をする積りで、ロッドやルアーを揃えていたのだが、渓流を釣り上がった途端にフライ・モードに入ってしまった

と云うことで、次回のためのリーダーを買いに走った所、良く行っている釣り道具の量販店には、殆どと云ってよい程フライ関係は置いていないことが分かった。
以前、フライをやっていた頃には上X屋にはソコソコの品揃えはあったのだが、それ程マイナーな釣りになってしまったのだろうか・・・・。
仕方がないので、ヤフオクで調達しようと眺めていたら、ファールド・リーダーと称する小生の知識にないリーダーが出品されているのを見掛けた。 しかも1,500円と馬鹿高い値段が付けられている。
何でも興味を持ってしまうのは小生の悪い癖だが、この時も気になってWEB検索をして見ると、スレッドを縒り合せて作るリーダーで色々とメリットがあるらしいことが分かった。 しかも作り方も、それ程難しくはなさそう。

FurledLeaderR.JPG 早速、板材をホームセンターに買いに走り、WEBの記事に従って冶具を作り、リーダーの試作を行った。
写真に写っているピンクが最初の試作品で、エギングで使用しなくなった0.8号のPEラインを利用したものだが、結構太い物になってしまった。 しかし、このリーダーを手で振るだけで綺麗にターンをするのには、正直ビックリした。
すると、糸の太さが問題になる。 
因みに、WEBの記事にある様に、タイイング・スレッドの8/0を使ったものが左の白いリーダー。
そこで、エギングで使っていた0.6号のPEラインを使って、このタイイング・スレッドを使ったリーダーの太さに合せる様に巻き数を減らして細く作ったのが写真の右側。 それでも、比べると多少太く出来あがっているが、この程度であれば許容範囲ではないかと思う。 このラインは、10m間隔に色分けがしてあるので、斑模様が入ってしまったが、単色よりは却って面白い味があるので、小生としてはこちらの方が好み。

記事にある様なタイイング・スレッドを使わなかったのは、PEの比重は1未満なのでラインそのものに浮力があることが理由。 特に小生の様に何処に行ってもドライ・フライしか投げない者にとってはリーダーに浮力があるのは、非常に都合が良い。 しかし、リーダーを作るためにワザワザ値段の高い細番手のPEラインを購入するのは、一寸と云うか大いに無駄ではないかと思う。 従って、0.6号のPEラインが残っている限りはそれを利用する積り。

只、一つ気になる点がある。 それは、従来使っていたナイロンのリーダーに比べて、腰がないことである。 腰がないと云うよりはフニャフニャ。 これはPEであっても、タイイング・スレッドであっても同じで、腰を持たせる加工をしているらしいが、その材料を調達する必要があるので、今回はこのまゝ使って見ようと思っている。

まぁ、何れにしても、未だ実釣では使ったことがないので、その結果次第だが・・・