2007年6月25日

2007年釣行記(27)

潮回り:若潮  場所:MNDR-TKUR  釣果:アオリ極小X2、アカイカX1 同行者:単独

午前2時半、携帯の目覚し音で起床。 闇を透かして外を見ると道路は濡れている様だが雨の気配はない。上がった直後かあるいは降っていても霧雨の様なものだろう。予報では夜明け過ぎまで傘マークがあったので気になっていたが、これなら大丈夫と釣行決定!!!!

現地の駐車場に到着したのは4:30頃。今回は久し振りにOHMに入ろうと考えて来たものゝ、往復の道程を考えると逡巡するものがある。結局、TKURが駄目なら隣のMCNSにすれば良いと安易な選択をしてしまった。
駐車場には湘南ナンバーが1台止まっていたが、幸いにもTKURには誰も入っていない。貸切状態の磯に乗ってゆっくりと支度をし、本日の第一投は5:00を廻った頃。

浜を挟んで遥か右手の磯に見える人影は湘南ナンバーだろう。スタイルからしてエギンガーか?
正面に見える湯河原や熱海の山頂は低く垂れ込んだ雲に隠れており今にも泣き出しそうな気配だが、風はなくベタ凪。エギングをするには最高の条件だが、干潮の潮止まりまで2時間程と云う割には潮に動きがなく、マッタリとした状態。

実釣を開始して1時間程経ってもアオリからの信号は全く感じられず、何となく厭な予感が頭を過ぎる。この磯で一緒になるヤエン師も姿を見せない。独り占めの磯から扇状にキャストしてはシャクりの繰り返しをしていると、いつもより遅い時刻になって例のヤエン師の登場。今日は弟子を伴っておらず師匠単独。これで3週連続してこの磯で顔を合わせていることもあってか、何となくホッとした。

ヤエンの師匠はいつもの場所でいつもの様に支度をして、活きアジを投入。アオリが寄っていれば直ぐに結果は出るだろうと、ヤエン師のロッドに注意をしていたが、アジの動きに伴ってロッドの穂先が揺れているだけで、アジを抱いて沖に走るアオリのアタリはない。

1時間・2時間と時間だけが経過し、下げの潮止まり時刻の7:30になっても状況は全く変わらず、二人で顔を見合わせるばかり。
活きアジにも全く無反応なのだから、付近にはいないのだろう。
回遊を待つしかないが、それも上げ潮が効き始めてから

一休みをしながらヤエン師と四方山話。

普通は帰り支度を始め様かと考え出す8:30頃、遠投したエギに待望の反応。合わせると確かに生体反応がロッドを通して伝わって来るが、如何にも弱弱しい。
????と思ったら、前回と同じサイズのアカイカ。本命ではないが、取敢えずボーズは逃れた。
やっと廻って来たかと期待したものゝ、元の木阿弥。
暫く、音沙汰のない状態が続いた後、11:00頃になって、手許に迄伝わって来たアタリで、待望のアオリをゲット。所が・・・・・、小さい小さい。精々300g止まり。今年の早生まれのイカだろうか?
その後1時間程して、今度はラインの動きであたりを取ると本日2杯目のアオリ。しかし、サイズが小さい。先程のイカよりも一回り程大きいが400gあるかないかと云った所。

納竿時刻を1時間延長したが、結局その後は音沙汰なく、13:00にStioFishingとした。

件のヤエン師にはアタリが2回程あった模様だが、型が小さ過ぎてヤエンには掛けられなかったとのこと。2週間程前には、入れ喰い状態で型も良かったのに、そろそろシーズンも終わりに入ってしまったのか? それにしても、自然相手はやはり一筋縄ではいかないネ?

2007年6月21日

2007年釣行記(26)

潮回り:小潮  場所:MNDR-KMNKC  釣果:アカイカX2 同行者:単独

先週の同じ木曜日は、折角、有給休暇を取ったにも拘らず不本意な結果に終わってしまったので、そのリベンジにと、又々有給休暇を取って釣行した。まぁ、そろそろシーズン・オフに近付きつゝあるのも理由の一つであることは確かだが。

平日なので暗い内に場所取りをする必要もなかろうと、午前2時に起床する積りでいたのが、何と目が覚めたのは3時少し前。遊びに行くのに寝過ごすなんて事は滅多にある訳ではないが、この時はどうしたことか目覚し音にも全く気が付かなかった。

慌てて支度をして家を飛び出し、MNDRの駐車場に着いたのは日出時刻の4:30を廻った頃。
駐車場には既に6台程が止まっている。全部が釣り目的とは限らないが、目指すTKURは無理だろうと判断して、KMNKCに行くことにした。ここは初めてだったが、こんなこともあろうかと思って先週の帰りに磯に下りる経路は下見をしておいたので何とかなるだろう・・・。

自動車道路脇の木の根元から藪の中の細い踏み分け道に入り、暫くして道沿いに張られたロープを頼りに急坂を降り着くと、一寸した踊り場に突き当たった。所が、この辺りには、空き缶やペットボトル、レジ袋に入ったゴミが一面に散乱していて、目を覆いたくなる程。
何故、釣り人は自分達が遊ぶ場所をこんなにも汚して平気なんだろうか? 日本には旅の恥はかき捨てとの古言があるが、そんな気持ちでゴミを捨てて帰るのだろうか、腹立たしいと云うよりも悲しくなって来る。

この踊り場から先は垂直の岩場。岩の凹凸が適当な足場にもなり、ここにもロープが張られているので慎重に降りれば問題はない。と云うものの、何しろ釣り道具を一式――デイ・バッグを背負い、腰にはウェスト・バッグ、肩にはクーラーを掛け、更には釣り竿を片手に――持っての行軍、結構来る。
何とか磯に降り立った時点で汗ビッショリ。

磯そのものは海面から高過ぎず低過ぎず、丁度小生好みの高さだが、向きが少し東に寄っている様で、朝日が右前方からまともに差して来る。これじゃ、夏場は暑くて釣りにならないだろう。

第一投の時刻は5:00。
風は左から右。暑さ凌ぎには丁度良い位。
二投・三投。
時折、カジメが掛って来るがアオリからの信号はないまゝ時間だけが過ぎ、時間の経過と共に風は徐々に強さを増し、6:00頃からは時折ウサギが飛び始める始末。正面に向かってキャストしても、40カウントを数える頃には斜め右45度にまでラインが流されて来る。これではエギの着底も覚束ない。

ポイントを替え様にも、あの崖をよじ登って後更に移動することを考えると、どうしても二の足を踏んでしまう。決心も付かないまゝ、風を背に受けられる様に右向きにキャストを続けていると、風に煽られているラインの動きが何となく変。
少し竿先を持ち上げて聞いて見ると、幽かな生命体の反応がある。軽く合わせて、上がってきたのは小振りのアカイカ。
30分位後にもう一杯追加した所で、風は益々強くなり、この磯を諦めることにした。

帰りは、来た道を引き返す訳だが、これは、来る時に輪を掛けて大変だった。何しろ重力に逆らってこの身体を引き揚げなければならない。自動車道路にまで辿り着いた時には、息も絶え絶え・・・・。荷物を全て道端に下ろして、暫く動けずにいた。
へとへとに疲れた身体を引き摺って、やっとの思いで駐車場に戻ったが、時計を見れば未だ9時前。時間も充分残っているし、このまゝ帰るのも勿体無い。少し休んでBNBURの様子を見ることにした。運が良ければ風裏で竿が出せるかも知れない。

BNBURでは、風はソコソコあるが立ち位置によっては背に受けられるかも知れないと淡い期待を胸に道具を担いで砂利浜を抜け磯にまで来ると、
暑い!!暑い!!
それでも、磯の先端では少し強めの風が吹いていて少しは凌げるが、チョット陸側に入ると風は後ろの崖に遮られて全く吹いて来ず、まるで真夏の太陽にジリジリと焼かれる様で、熱射病になりそう。

我慢をして2・3投した所で、ウネリと暑さに耐え切れず、StopFishing!!!

所で、筋肉痛がしている。帰宅した時に太腿や右腕に幽かな痛みを感じていたが、一夜明けると、かなり強くなっている。あの崖の昇り降りが原因だと云う事ははっきりしているが、不思議なのは、何故その日の内に痛くなったのだろうかと云うことだ。
この歳になると、筋肉痛の理由が判らなくなる程、原因となる運動との間に日数が経っているのが普通なのだ。にも拘らず、今回は直後から痛みを感じている。
ヒョットすると、若返った???? てなことはあり得ないが・・・・。

2007年6月18日

2007年釣行記(25)

潮回り:大潮  場所:MNDR-TKUR、KTGHM  釣果:ナシ 同行者: 単独

江戸の敵を長崎でではないけれど、定例の釣行のリベンジに行ったABRTBでは簡単に返り討ちになってしまい、何としてでも今回は結果を出さなければならない、と固い決意で自宅を出たのが夜中の1:30。

ポイントにはいつもより少し早く、未だ暗い内に到着。この磯は小さいので乗ることの出来る人数は限られているが、流石にこの時刻には誰も入っていない。
ヘッド・ランプの灯りを頼りに目指す磯に乗ると、
弁当のプラスティックや発泡スチロールの空箱や割り箸、市販の仕掛けの包装などが散乱している。
本当にマナーの悪い釣り人には困ったものだ。皆の釣り場だと云う気持ちはないのだろうか?

暗い中をキャスティングの開始。
手前から沖、浅棚から底へと探るが・・・・、音沙汰なし。
周囲が明るくなった頃、マタマタ背後から声を掛けられ、振り向くと、何と先週と同じヤエン師の二人。挨拶もソコソコに、先週のその後の様子を尋ねると、3kgを筆頭に6杯出したとのこと。

二人は、先週と同じ位置取りで活きアジを投入。
小生は先週の反省に立ち、敢えて自分の釣りに集中しようとしたが、音沙汰無しの状況が続いていただけに、気になって仕方がない。顔は正面に向けたまゝ、耳を澄ませてドラグ音に注意していた。
所が、先週の様に頻繁にドラグ音が聞こえることもなく、たまのアタリにアオリかと期待したものゝ、ウツボが上がって来る始末。と云うことは、今日はイカが寄って来ておらず、エギ故1杯も出れば恩の字だろう。

満潮時刻の5:20を過ぎ、それまでマッタリとしていた潮に動きが出て来て期待したが、状況は変わらず時間だけが過ぎて行き、9時頃になると更に悪いことに強い西風が吹き出し、アッと云う間に一面にウサギが飛び出す始末。
これでは、釣りにならないと引き揚げる準備をしていると、場所を替えるけど一緒にどうかとのお誘い。
気持ちは既に完全に切れていたが、小生の知らないポイントを教えて貰えるので二つ返事でヤエン師と共に移動することを決めて、先行するヤエン師の車の後を追い、着いた所はKTGHM。
流石に通い詰め熟知しているだけあって、こちら側は凪状態で嘘の様だ。

ヤエン師がキロ前後を上げたのを見届けてから、小生は少し離れた所でエギングを開始。
残念ながら、ここではエギを2本奉納しただけで、イカからのコールはなかった。
潮が下げ切った昼頃には低く垂れ込めていた雲も薄くなり日差しが出始めたのを機に、小生はStopFishing。

くだんのヤエン師にお礼を云って駐車場に戻ったが、このまま帰路に着くのも脳がない。と云う事で、ガクちゃんのお気に入りのポイントを覘くことにした。

ガード・レールの切れ目から雑木林の中を抜けると、眼下にテーブル状の磯が見える。
ガクちゃんが単独ではお勧めしないと云っていた理由はこれだ。一寸尻込みしそうな崖に近い急坂。しかし、足場はシッカリしている様だし慎重に降りれば問題はなさそうだが、帰りはこの崖状の所をよじ昇らなければならない。文字通り行きは良い良い、帰りは怖いだ。果たして、小生は大丈夫だろうか?一寸、自信がないなぁ?!!!

2007年6月14日

2007年釣行記(24)

潮回り:大潮  場所:ABRTB-HKST  釣果:ナシ 同行者: 単独

実は11日の釣行では釣果はあったものゝ、何となくモヤモヤとした気持ちが滓の様に残っていた。 その原因の一つには、ヤエン師達の釣りに気をとられて自分の釣りに集中出来なかったことがあるし、更には、その故に折角のあたりが取れなかったことがある。敢えて加えれば、7:00に異例の早上がりをしたこともあるのかも知れない。

このモヤモヤした気持ちは、帰宅した頃にはかなり強いものになっており、翌日には、ジックリと腰を据えてあのポイントを攻めたいと考えていた。そのためにはウィークデイ釣行しかない。天気予報を見ると、金曜日の15日から雨模様。13日は仕事の都合で休みは取れず、消去法で残った14日に有給休暇を取って釣行することにした。

当然、ポイントは11日と同じと思っていたが、局地予報を見ると、神奈川県西部は6:00より雨マークが付いている。対して東部は9:00。
折角、有給休暇を取ってウィークデイ釣行をして竿を出したとしても、直ぐに雨に降られるのは願い下げにしたい。となれば東部方面しかない。幸か不幸か、三浦にはチェックしておきたいポイントが一箇所残っていたので、今回は三浦に釣行することにした。

現地の駐車場には薄明るくなった頃に到着。早速、支度をして目指すポイントへ向かうと、流石にウィークデイのこと、釣り人の姿は何処にも見えずに完全に貸切状態。

ポイント・ガイドには沖目のカケアガリを狙えとあったので、第一投目から思いっ切り遠投して、例によってカウント10で、シャクリを開始。
第二投、第三投と扇状に探るが気配なく、徐々に棚を下げて行ったが、カウント15?20で、どの方向にキャストしてもアマモが掛って来る。以前、この裏の磯に乗った時も、アマモに悩まされたが、どうもこの近辺はアマモの繁殖地の様だ。であれば、アオリも産卵のために寄って来ている筈だが、前回の釣行から既に3週間過ぎており、状況も変わってしまっているのだろう。
アオリの気配が感じられず、時間が過ぎて行く。
ガイド・ブックにあるカケアガリはもっと先なのかも知れない。しかし、小生の力量では到底無理だろう。

そこで、砂浜を挿んで対面の磯にポイント移動。
この磯の岸寄りには、近くの施設に使う海水の取水口位置を示すブイが浮かんでいる。どんな釣りでも云えることだが、この様な障害物付近はポイントとなり得る。
早速、キャスティングを開始すると、水深も、こちらの方が若干ではあるが深そうな感じ。しかも2回に1回くらいの割合でカジメが掛って来る。と云う事は・・・・
根がある筈 -> であれば、アオリもいる筈 -> 釣れる筈
と、アングラーであれば誰もが考える三段論法。

しかし、ふと気が付くと小さな漁船が沖から砂浜に近付いて来たかと思うと、そのまゝ徐々に正面にまで流れて来る。邪魔だと思いながらも、その漁船を避ける様にキャストをしながら見ていると、事もあろうにブイ付近で網を上げ始めた。
確かに網入れのブイはあるにはあったが、それは右45度前方以遠。従って、釣りには影響がないと思っていたが、釣り座の正面付近にまで流しているとは思いもしなかった。仕方がなく、キャスティングをする手を休めて作業を見守っていると、時折、プシューと噴射音が聞こえ、遠目にはしかとは判らないが、アオリらしき姿が掛っているのが見える。
作業が終わり、2?3時間もすれば落ち着くだろうと期待をして、作業の終わりを待っていたが、網を上げ終わったその船が、正面にまで戻って来て、
ガ?ン!! マタマタ、網入れを始めてしまった。

これじゃ、釣りにもならないと諦めて、MSKやJGSMに移動したものゝ、一言でも声を掛けて貰えれば・・・・・・、と思ったのは正直な所。

イアホーンから聞こえて来るNHKのニュースでは、関東地方も入梅したらしい。しかし、雲は空一面に出ているものゝ、時折青空が透けて見える程薄くて雨が落ちてくる気配は全く感じられず、こんな状況ならば西部でも充分釣りが出来たと悔やんで見ても、後の祭り。
結局、最近、とんとご無沙汰している三浦方面のアオリの状況を見るために、ウロウロしただけに終わり、却ってフラストレーションを溜める結果となってしまった。

2007年6月11日

2007年釣行記(23)

潮回り:若潮  場所:MNDR-TKUR  釣果:700gX1 同行者: 単独

先日来、南下してきた寒気の影響で、アチラコチラの地域で激しい雷雨があり、横浜でも昨日の日曜日は午前中に激しい雷雨があった。
しかし、WEBの天気予報では、今日は回復に向かうとあったので大丈夫だろうと、先週と同じポイントに向かって午前2時に出発。
西湘バイパスの吹流しはどれもだらりと垂れ下がっていて、取り敢えず風は心配なさそうだが、未だ寒気が残っているせいなのか何やら雲行きは怪しい。

駐車場には予定通りの午前3時半に到着した。しかし、既に3台も駐車している。
出遅れたか!!と急いで準備をして海岸が見通せる所まで道路を下ったが、幸いにもポイント付近には灯りが見えない。
ヤレヤレ・・・・。しかし、何処に入ったんだろう?????

先週T氏が入った磯の先端に釣り座を構えた。
小生が入った所は足場が良いのだが、至る所コマセの残りで汚れている。
最近、エギンガーのマナーが悪いと良く云われているけれども、エギンガーばかりではない。もう少しマナーに気をつけて貰いたいものだ。
仕方がなく洗い流したが、量が多くしかも岩にこびり付いていて中々流せない。
折角のゴールデン・タイムが・・・・と、程々にして釣りを開始。

満潮から3時間程経過しているので、ほゞ平均潮位だろうと思うが、先週よりはかなり低い。更にこれから干潮に向かってドンドンと引いて行くので、この低い潮位がどう影響するのか?
若干、不安に思いつつキャスティングの開始。

ヘッド・ランプが必要でなくなった頃、幽かな違和感。軽く合わせて見たが、ロッドを通して伝わって来るのは、単なる重さだけ。
タコ? 海草?
7?8m先に浮かんだのは、エギと同じ位のサイズのアカイカ(?)。
こんなのでも、一人前に逆噴射をして必死の抵抗を見せる。
余りにも可愛いので、ノータッチ・リリース。

その後は雰囲気のないまゝに時間が経過し、5時を回った頃、背後から声を掛けられ振り向くと、二人連れが隣に入れさせて呉れとのこと。隣と云っても、先週小生が乗った場所で3?4m程離れた所。メジナであれば当方には全く影響がないと思い快く入って頂く。
待望のアタリはその直後。手前まで寄って来たエギをソロソロ回収しようと思いながらテンション・ホールをさせていると、エギをソ?ッと抱き込む様なジワーッと重くなるアタリ。
上がってきたのは500?600g位のオス(帰宅後検量で700g)。

記録写真を撮りクラーに回収して、ふと目をやると・・・・・、何と活きアジを用意しているではないか?
メジナじゃない!!! アオリだ!!!
しかも仕掛けには浮子がない。と云うことはアジを自由に泳がせるヤエン師・・・・・・・

後から来てこんなに近くで泳がせをされては堪らんと思ったが後の祭り。
しかも、更に悪いことに第一投目からドラグがジージー鳴り、流石に最初のアタリは根に逃げ込まれてバラシていたが、第二投目には1.5kgはある大物を仕留める好調振り。
次いでもう一人は横に走られて、小生の正面を横切って反対側にまでラインを延ばされる始末。これもキロ超。
見ていると投入の度にアタリがある様子。
本物と偽者の違いか、こっちは苦労してやっと一杯取ったと云うのに・・・・

こうなると、ヤエンが気になって自分の釣に集中出来ない。
こんな時に限って、大型のアタリがある。
漫然とシャクッていると、ロッドがガツンと止まりドラグがジー・ジー・・・・。
キタ?ッ!!!!!
慌ててリールを巻き始めた所で、フッと軽くなり痛恨のバラシ。回収したエギにはゲソも付いていなかったので、きっとエギを抱いただけでカンナが刺さっていなかったのだろう。集中力の切れた状態での突然のアタリに、泡を食ってしまって追いアワセを入れなかったのが敗因。

その後、エギを替えシャクリを替え・・・とやって見たが、二度とアタリは出ず、逆に低く垂れ込めた雲から雨が降り出し、午前7時過ぎに異例の早上がり。

2007年6月 4日

2007年釣行記(22)

潮回り:中潮  場所:MNDR-TKUR  釣果:550gX1 同行者:T氏

ABRTBに一箇所チェックをしておきたい場所があるのだが、道路代や駐車場料金を考えると、結局MNDRの方がコスト面では安く済む。しかも、大型の可能性も高い様に思える。

と云うことで、先週、OHMの帰りには次回はTKURにしようと決めており、しかも、土曜日に行こうと有給休暇を取っていたのだが、もう一つ気乗りがしない。
磯場だけに収容人員に限りがある筈だし、MNDRそのものも最近通い始めたばかりで、先行者がいた場合の逃げ場の知識もない。加えてこの土曜日まで満月の大潮の日となれば、その可能性が更に高くなる筈・・・・と考えている内に、徐々に行く気が薄れて来て、珍しいことに日永ウダウダとして過ごしてしまい、結局いつもの様に月曜日の朝間詰めを狙うことにした。

翌日曜日の午後、釣り仲間のT氏より電話があり月曜日に釣行出来るので、TKURに入りたいとのこと。元々狙っていた場所でもあって、こんな相談は直ぐに纏まり、午前3時に西湘バイパスのPAで待ち合わせすることになった。

普通であれば1時間の距離だが念のため少し早めに家を出て、待ち合わせ場所に着いたのが10分程前。手洗いを済ませ車で待っていると、3時の時報と共にシルバー・グレイのレガシーが滑り込んで来て、小生の真横にピタリと停車。
運転席にはT氏の笑顔。挨拶もソコソコに済ませて、T氏を先導して目的地の駐車場に到着すると、我々が一番乗りで、取敢えず一安心。

早速、支度をして九十九折の道を下っていると、我々をワンボックス・ワゴンが追い越して行く。時間も時間なので、釣人達の車に違いないと焦ったが、途中で車から道具を出して支度している彼らを追い越し、我々が一番乗りを果たすことが出来た。

夜明け間近の未だ暗い中を、ヘッド・ランプの明かりを頼りに歩を進め、付近では最も張り出している磯に乗った。磯では先端にT氏が、小生は少々控えめに一寸岸よりに釣座を構えた。
この磯も始めての場所なので、第一投は10カウントでシャクリを開始し、様子を見ながら徐々に棚を下げて行く作戦。

夜が白々と明け始めヘッド・ランプの必要がなくなった頃、T氏に最初の1杯。40カウントだと云う。
続いて、小生にもグ?ッとラインを引っ張るあたり。しかし、一寸合わせが強過ぎた様で、上がって来たのは残念ながらゲソのみ。
その後、程なくして500g位をゲット。先週の反省に立ちウツボ対策用に購入したバケツに穴をあけただけの活きアジ用スカリに収容。
これで二人ともボーズはなしとホッとして時計を見ると実釣を開始して30分程の4時半には少し早い時刻。時間はたっぷりあるし、数は出せるかも知れないと今日の釣に期待をしたものゝ、結果として小生にはこの1杯のみ。

イカ、ちゃんと入ってるの? 見えないけど・・・のT氏の声。
念のため、スカリを引き揚げて中を覗くと、何と真っ白になっている。
広い海から、突然、身動きも儘ならない狭い緑色の独房に監禁されたストレスの影響なんだろうか? 兎に角、見事な締まり具合。

T氏は2杯、3杯と追加するが、小生のポイントではその気配さえ消えてしまい、キャスティングする場所もなくなる程の流れ藻に嫌気が差して来て、今日はStopFishing。

本日の結果はT氏の4杯に対して、小生は1杯だけ。辛うじてボーズを免れた1日だった