2010/10/09
模型用治具
雄ネジを切る際の小径ダイス・ホルダーが欲しいとは思っていた。 しかし、鉄道模型の工作では直径1.00~2.00mm程度の小さいものなので、手作業でも案外問題なく工作出来ていたこともあって、ホルダーの作成を延ばし延ばして来ていた。
今回、5230用のクランク・ピンを自作する際、3年も4年もブランクがあったせいなのか、はたまた歳を取ったせいなのか中々上手く出来なかったので、急がば回れで、ダイス・ホルダーを作成した。
作成に当たっては、ミニ旋盤のバイブルのミニ旋盤を使いこなす本(久島諦造氏)の123Pに載っている記事を参考に、ホルダーの全長を約半分にした。
グラインダーで研いだバイトを、不精して仕上げ研ぎもせずに使っているので、写真にはバイト目がクッキリと残っているが、これはご愛嬌。
2010/06/30
DRO(デジタル・リード・アウト)
6月に入って副業の漁業が最盛期に入り本業やこちらの副業にも手が回らなくなってしまい、気が付いたらほゞ1ヶ月振りの更新。
その間、全くDRO化に手を着けなかった訳ではないが・・・・・・。
さて、最後となる芯押し台のDRO化だが、芯押し軸とバーを連結する部材の切り出しまでは済んでいるので、その仕上げ。
糸鋸で大まかに切り抜いた部材を、四爪インディペンデント・チャックに咥えて18mmの穴を中ぐりをして仕上げた。
この様に文章にすると簡単だが、先ず四爪の内1本を外爪にしなければ部材の形状から、チャックに咥えられず、開けるべき穴の中心出しも時間が掛かり中々上手く出来なかった。
また、咥えた状態で旋盤を回すと、穴の位置が部材の中心ではなく偏心しているため、ガタガタと振動が激しくて部材がチャックから飛び出すのではないかと引け腰の作業だった。
このまゝでも機能的には問題はないのだが、カタチとして美しくないので、穴に近い方の一辺を円周状に削ることにした。 そのためにヤトイを作り主軸に部材を取り付けたのだが、部材の形が長方形なので旋盤で回すことが出来ず、手回しで半回転させて少しずつ削った。
次に、データ表示部を芯押し台に固定する部材だが、手持ちの真鍮の端材を凹状に加工し、上から芯押し台に被せ、アルミのアングル材を介して表示部を取り付けた。
2010/05/31
DRO(デジタル・リード・アウト)
さて、イヨイヨ最後のDRO化になる芯押し台。
実は、どの様にしてデジタル・ノギスを取り付けるか、なかなか良いアイデアが浮かんで来ず、どうしようかと考えている内、釣りの方がシーズンに入ってしまい、気が付けば3週間も旋盤の前に座っていなかった。
所が、一昨日の29日の土曜日、釣り仲間のF氏と並んでシャクッている最中、フト閃いたことがあった。
あれだけ考えても出なかったアイデアが、工作には全く関係のない所でフト浮かんで来るって云うのも、不思議なことだが・・・。
芯押し台のDRO化も、データ表示部を固定して、バーをスライドする方式にした。
結局、縦送りだけがデータ表示部をスライドさせる方式になった訳だが、小生の旋盤の様に超小型の機械の場合は、データ表示部が意外と大きいため、バーを固定してデータ表示部を動かすにはスペースが限られており、非常に苦しいものがある。
DRO化を計画した当初は、全ての送りについて、ノギスを使う場合と同様データ表示部を動かす積りにしていたのだが、この苦しさのために一時棚上げにしていた。 所が、ある時フト発想を逆転して表示部を固定してバーをスライドさせることに思い至り、スペースの狭さの問題はクリア出来たと云う次第。
と云うことで、作成の必要があるものは、大まかに云って
1)芯押し軸とバーを連結する部材
2)データ表示部を芯押し台に固定する部材
の二つになる。
先ず、芯押し軸とバーの連結部だが、5mm厚の真鍮板に直径18mmの穴を開け止めねじで芯押し軸に固定することにした。
この様に直径18mmの穴を開ける場合、普通ならドリルを使うか・旋盤で中ぐりをするかだが、どちらの方法も穴の部分の真鍮は粉になってしまう。 理論上は、直径18mmの円に内接する正方形の一辺の長さは約12.7mmになる訳で、5mm厚の真鍮板をそれだけでも無駄にするのは、如何にも勿体ない。
そこで、糸鋸で大まかに切り抜いた上で、旋盤で直径18mmの円に中ぐりをすることにした。
所が、この穴を糸鋸で切り抜く際、刃を1本折ってしまった。
はてさて、どちらが勿体ないのだろうか?
2010/05/11
DRO(デジタル・リード・アウト)
Z方向のDRO化も往復台と同じ様に、表示部を固定しスケール・バーを動かす方法にした。
但し、スケール・バーはミーリング・アタッチメントのヘッドには連結させていないので、下方向にはヘッドに押されて下がるが、上方向にはヘッドの動きに連動して上がることはない。 つまり、下方向への一方通行である。
当初は、表示部か、またはバーをヘッドの上下運動に追従させる積りで、その取り付け方法を色々と考えたが、どうも上手い方法が見付からず、Z方向は時間を置こうかと考えていた。
しかし、ふと・・・
ヘッドの上下運動の往復とも連動させなくても良いのでは?
と思い至った。
つまり、小生自身のミーリング・アタッチメントの使い方は、ドリリング(穴開け)や溝切り、平面出しにしても、バイト(刃)を工作物に押し付ける様に、ヘッドを下げる方向の一方通行である。 勿論、ヘッドを上に引き上げながら切削する工作技法もあるだろうし、そうしなければならない場面もあるかも知れないが、兎に角、小生には全く経験がない。
であれば、上方向に対する連動は諦めても支障はないだろう・・・・・・。
と云うことで、下方向への動きにのみ連動させる一方通行としたが、使って見て支障がある様であれば、その時点で考え直せば良い。
それよりも、縦横の表示部が重なっているために、下になる縦送りの表示部が、思った以上に見難いことが分かった。 こちらの改善方法を考えなくては・・・・・!!
2010/05/08
DRO(デジタル・リード・アウト)
縦送り方向のDROに続いて横送り方向(往復台)にDROを取り付けた。
縦送りの方はスケール・バーを固定して表示部を移動させたが、横送り(往復台)の方は、表示部を移動させるだけの長さが稼げないので、表示部を固定しスケール・バーを動かす方法にした。
従って、写真の通り、
1)縦・横の表示部が重なって見辛くなってしまった
2)又、スケール・バーが手前に飛び出してしまう結果となった
3)更には、切削油や切子防止のカバーを付けるべきだが、良い方法が思いつかない。
とまぁ、やるべき事はまだ残っているが、取り敢えずこのまゝ使ってみようかと思う。
これで、X,Y方向のDRO化は完了。
次はZ方向、つまりミーリング・アタッチメントにどう取り付けるか?
2010/05/03
DRO(デジタル・リード・アウト)
全て現物合わせの好い加減な工作だが、取り敢えず、縦送り方向のDROは完成とした。
デジタル・ノギスをノギスとして使う分には、表示部が大きくて見易いのだが、こうしてミニ旋盤のDRO用に流用するとなると、少々大き過ぎる。
その為に、往復台を右に移動させると、この表示部がノギスのバーの固定座に衝突し、3cm程デッドになることが分かった。
1/80の鉄道模型用に、旋盤としてのみ使うのであれば、この3cmもそれ程問題にはならないと思うが、小生の様にミーリング・アタッチメントを取り付けて簡易フライスとしても使用する場合は、加工する物によっては問題となる。 これを避けるためにはバーをもう少し右寄に固定すれば良いのだが、旋盤を設置している鉄製のパンが小さいので、これは無理。
色々と考えてみたが、どうも良いアイデアが浮かばず、表示部と往復台を連結するステーの位置を変更出来る様に3箇所にタップを切っておいた。 後は使いながら解決策を模索する意外にないか・・・・?
切子や切削油を防止するためのカバーは、購入した釣竿のプラスティック製の保護ケースを利用した。
2010/04/28
DRO(デジタル・リード・アウト)
デジタル・ノギスのバー(レール)を旋盤に固定する方法は、マグネット・ホルダーの台を使うことで、何とかなりそうだと解った。
次は、そのバー(レール)に沿って往復するデジタル表示部分を、如何にして往復台の送りに同調させるか・・・・・。
WEBで調べて見ると、やはり皆さんも色々と工夫されている様であるが、ジョーを金ノコでゴリゴリと切断した経験から、表示部分の裏蓋にタップを立てることが出来ると考え、アルミのアングル材をネジ止めすることにした。
案ずるより産むが易しで、何の苦労もなくスンナリと加工することが出来た。
但し、裏蓋は軽く焼きの入ったステンレスで、アルミや真鍮に比べると遥かに固いため、2Mのネジ切りはタップを折ってしまいそうで自信がなかったので、ネジは
3Mにした。
(写真:中)アルミのアングルにネジ止めした裏側
(写真:下)表側。
2010/04/22
DRO(デジタル・リード・アウト)
真鍮の端材を使って縦送り用のスケールのバーをセットする台座を作った。
写真に写っているのが今回作成した真鍮の台座とアルミの止め板だが、旋盤やミーリング・アタッチメントを動かすのは何年ぶりだろうか。
お陰で要領の悪いこと悪いこと!!
出来上がりもご覧の通りバイト目が残るなど、今一つ。
台座そのものにはそれ程精度を要しないので、これでOKとしよう。
この台座をMONOTAROで購入した北朝鮮製中国製のミニ・マグネット・ホルダ台にネジ止めして、バーの両端を固定する算段であるが、旋盤は鉄製のオイル・パンにネジ止めしているし、このホルダ台の磁力も400N[40kgf]もあるので、バイトを送っている最中にズレることはないだろう。
2010/04/16
DRO(デジタル・リード・アウト)
4月も中旬になったのに寒暖の差が激しい毎日で、初夏の陽気になったと思ったら次の日には冬に逆戻り。 今日などは箱根で6cmの積雪を記録したニュースが流れている。
こんなに激しいと体調管理が大変で、特にこの老いの身にはこたえる。
そんな時は釣りに行かず家で工作するに限ると、前回の続き。
焼入れが入ったステンレスだが、金ノコで何とか切断することが出来ると分かったので、今日は使用予定のデジタル・ノギス全てのジョーを切断した。
写真の上3本は、ヤフオクで購入した10cmで、旋盤の
1)往復台
2)芯押し台
3)ミーリング・アタッチメント
に夫々取り付ける予定。
縦送り用は少し長くて15cm。 これは鉄道模型を再開する時に買ったシンワ製のものだが、その後ミツトヨ製のものを手に入れたので、お蔵入りになっていたもの。
このノギスもヤフオクで購入した3本と同じ様に焼入れの入ったステンレスだが、3本よりは固目で、工作台にしっかりとクランプで固定する必要があった。
2010/04/12
DRO(デジタル・リード・アウト)
退職して3ヶ月が経過し、世の中は新年度に入った。
自由人としては余り関係はないのだが、これを機に、これまで釣りにばかりウェイトを置いて来た点を反省して、他の部屋の内容も徐々に充実させよう・・・・・。
手始めとして仕掛けたまゝ放ってある5230の工作の続きと思ったが、その前にミニ旋盤(ML-210)のDRO化をすることにした。
と云うのも、刃の送り量などはハンドルの回転数と目盛りを読まなければならず、
1)バックラッシュがあるために、どうしても誤差を生じ易く
2)細かい目盛を読むのは、老眼が進んだ老いの身には辛いこと
から、以前から何とかしたいと思っていた。
そこで、ネットで色々と検索をしてみると、やはり皆さんも同じ問題をお持ちの様で、デジタル・ノギスを使ってDRO化されている方々が沢山いらっしゃることが解った。 旋盤自体の剛性も低いので、DRO化してもそれ程効果ないのかも知れないが、試してみる価値はあるだろう。
と云うことで、安物のデジタル・ノギスを購入して、作業に取り掛かった。
先ず、ノギスのジョーをどうするか?
ノギスには、STAINLESS HARDENEDと印刷されており、サンダーでなければ切断は無理かも知れないと思いつゝ、金ノコで試してみると、簡単にとは云えないが何とか切断出来たしヤスリも掛けられる。
次の考えなければならないことは、そのノギスをどの様に旋盤に取り付けるか・・・・?
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