※ 月別アーカイブ:2月2005 ※

バイスもどき

工作機械用治具


ミーリング・テーブルに直接セットするバイス(もどき)とイケールを作りました。何れも精密バイスを作るためです。どちらも簡単な物です。バイスは未だ面取りをしていません。
久島氏の「使いこなす本」に、フライカッターを使うよりエンドミルで削った方が水平度は高いと書いてありましたので、イケールの正面は8mmのエンド・ミルで2mmづつずらして削りました。
しかし、蒸気の作成でも思いましたが、基本的な直角・や直線をどの様にして精度高く出すかが大変でした。イケールは何度も削り直しをしても直角が出ませんでしたので、念の為クロス・スライドをチェックして見ると、何と、向かって右側が0.1mm程高くなっていました。5cm程の幅で0.1mmですから結構大きな狂いです。已む無くミーリングで削り直してやっと水平を確保しましたが、旋盤としては玩具の類かもしれませんが、何ともお粗末なことです。
この調整後、イケールを削り、直角を確保しました。

バーティカル・テーブル

工具


昔はサカイから純正のML-210用バーティカル・テーブルが販売されていましたが、現在では発売中止となっているので、手に入らなかったのですが、やっと購入することが出来ましたものです。
しかし、テーブルの送りがインチ・ネジの様でハンドル1回転でZ方向の送りが1.25mmとなること、Z方向の遊びが若干大きいこと、更には0セッティングが出来ないことから、使い辛くて放って置いたものです。
蒸気の製作に一段落を付けて、このテーブルを改造することにしました。
ネジ止めにロック・タイトを使っている様で、分解するのに大変な思いをしました。
手許にあった6Mのズンギリネジの一部をシャフト穴に現物合わせで削り、送りネジを交換しました。ハンドルは旋盤用に作ったものと同じ目盛付きハンドルを丸棒から削り出し、遊びを極力無くす様に調整しました。
これで、旋盤を使ったミーリング作業が出来る様になりました。