マイ包丁

そして新任者が着任した2日目に、職員達が歓送迎会を開いて呉れた。
この様な会を開いて呉れることは、本当に有難いことで感謝するが、実の所は一寸苦手な点でもある。 特にこれまで40年ものサラリーマン生活が終わりになると考えると、こんな小生でも目頭が熱くなることもあるが、男子たる者、他人に涙を見せてはならぬとの教育を叩き込まれたせいなのだろう。

最後の最後になって皆が出し合った餞別を贈呈して呉れる段になって・・・・、不覚なことに一寸ウルウル来てしまった。
しかも、皆が餞別に選んで呉れた品物が良かった。
退職後にやって見ようと考えていた料理に、当然なくてはならない包丁、しかも、何と銘まで彫ってある。
実は、退職後の楽しみに料理を考えていたことは事実で、料理の部屋も作ってはいたのだが、実際にはどうなるか?
自分自身でも料理をする様になるかどうか、自信はなかった。

果たして、使いこなせる様になるだろうか?
でも、皆さん、有難う!!